【第一話】 1991年俺のDESIRE

【第一話】 「1991年俺のDESIRE」 堀江貴文 生まれた町から巣立っていく日がもうすぐ来そうな、あるいはこないかもしれない微妙な感じの日々。これが俺たちの世代の地方出身者に共通する感覚だろうか。 全国的に言えば全くと言っていいほど知名度の無い町、八女市。俺が生まれた町だ。やめし、と呼ぶと言わないと読み方が判らない人も多いだろう。そんな町で俺は育った。勉強だけはダントツに出来るほうだったが、小学校一年生の頃は後ろから三番目に整列するくらい背が高かったものの六年生では真ん中くらい。運動も中の下くらいしかできない、容姿も普通の男の子だった俺は、時には親の金を拝借してゲーセンに通うような悪事も働いたけど、反抗期らしい反抗期も特に無く特に目立つこともなく普通に成長していった。

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